初めて構築記事を書かせていただくエーテルと申します。今回はWCS2023day1、day2に持って行った構築を紹介します。
*構築の経緯
元々トルネロスの追い風を主軸として戦っていましたが、よく見るトリックルームパーティに何度も負けており、自分の実力不足のせいで、挑発ランドロス＋挑発トルネロス、トリックルーム封印イエッサンといったポケモンを使っても中々トリックルームパーティに勝つことができませんでした。
そこで自分もトリックルームパーティを使えばいいと考えてトリックルームを主軸としたパーティにすることにしました。
まず、トリックルームがなくても強い一撃ウーラオスとハバタクカミはそのまま続投することにしました。
トリックルーム役は三日月の祈りで味方のHPと状態異常を回復できる安定のクレセリアにすることにし、使われて強かった剣の舞テツノカイナと組み合わせることにしました。
その後は水ウーラオス、ハバタクカミに強くキノコのほうしで眠らせるモロバレルと剣の舞テツノカイナと相性のいい壁張りオーロンゲを入れて対戦していましたが、モロバレルを出す機会が少なかった、全体的に火力が足りない、自分には使いこなせないという理由で外し、ガチグマを入れてガチクレセの並びにしました。
最後はオーロンゲがすぐに倒されて数的不利になること、水ウーラオス、ハバタクカミの受けができない、何故か急所に多く当たるという理由でオーロンゲを外し貯水ドオーを入れることにしました。
*個体紹介
ドオー
特性：ちょすい
性格：なまいき
持ち物：たべのこし
テラス：ひこう
実数値：237(252)-95-112(252)-65-133(4+)-22
技：どくづき / あくび / てだすけ / まもる
水ウーラオス、ハバタクカミに対して強く、物理は陽気パオジアンの氷柱落としを確定耐え、特殊は控えめ珠イーユイのオーバーヒートを確定耐えと物理耐久も特殊耐久も高く、1発耐えて欠伸をするという動きが強かった。大会全体を通して初手に一番した動きはドオーが欠伸、悪ウーラオスが見切りという動きでした。欠伸で相手の片方のポケモンを引かせたり眠らせてからのもう片方のポケモンを味方ポケモンが攻撃したり、トリックルーム、剣の舞などをすることができたのも強かった。
飛行テラスタルは味方ガチグマの地震を透かしつつ手助けを打ったり、相手のガチグマ、ランドロスの地面技を透かしたりできるので採用
食べ残しはドオーが場に居座るターンが多く、最後の1対1の対面で強く動けるので採用
ドオー対水ウーラオス、クレセリアの状況からTODをして勝った時もあった（相手の水ウーラオスがインファイトを打ってこなかったら負けていた）
選出率2位
ウーラオス（いちげき）NN推し活の型
特性：ふかしのこぶし
性格：いじっぱり
持ち物：きあいのタスキ
テラス：あく
実数値：175-200(252+)-121(4)-74-80-149(252)
技：あんこくきょうだ / インファイト / ふいうち / みきり
この構築の中で一番安定して強かったポケモン、基本どんな構築にも投げられたのが強かった。水ウーラオスではなく悪ウーラオスを選んだ理由としては、ゴリランダー、モロバレルに対しても投げられる、イダイトウ、寿司、ガチクレセ、イエアルマに強いという点が主な採用理由です。前述した通りドオーウーラオスの初手の並びが強かったです。手助け悪テラス暗黒強打は壁や能力下降、守るを無視して中耐久の相手までは一撃で飛ばせることができるのが本当に強かった。
悪テラスタルは暗黒強打、不意打ちのリーチが伸びるという点で特に手助け悪テラスタル暗黒強打でH振り霊獣ランドロスを確定一発、H振りゴリランダーを確定一発、手助け悪テラスタル不意打ちでA特化水ウーラオスの水流連打耐えまで振っているハバタクカミを確定一発、この3つが大きく、悪テラスタルが刺さった場面が多くありました。
気合いの襷はとにかく安定して強い、ハバタクカミと対面することが多いといった理由が主な採用理由です。襷が生きた場面はすごく多く、必須級の持ち物だった。
選出率1位
ハバタクカミ
特性：こだいかっせい
性格：ひかえめ
持ち物：こだわりメガネ
テラス：みず
実数値：143(100)-54-89(108)-192(156+)-156(4)-173(140)
技：ムーンフォース / シャドーボール / マジカルシャイン / 10まんボルト
パオジアンカイリュー対策ポケモン、基本パオジアンカイリューがいる時、よっぽど刺さってる時のみ選出するポケモン。HBは陽気パオジアンの氷柱落としを81.3%耐え、Sは最速ヒスイドレディア抜きまだ振っています。ですが、Sをもう少し落としてもっと耐久に振った方が良かったと思っています。選出画面でいるだけで対策ポケモンを呼ぶのでそれもいいポイントだと思います。
水テラスタルは主に対水ウーラオス、パオジアン、サーフゴーのために採用。今はフェアリーテラスでも良かったと思っています。
拘り眼鏡はオープンシートでより圧をかける、安易な受けを許さないというのが主な採用理由です。
選出率6位
クレセリア NN最速起き
特性：ふゆう
性格：のんき
持ち物：おんみつマント
テラス：フェアリー
実数値：227(252)-90-171(204+)-95-147(52)-89
技：ムーンフォース / みかづきのいのり / ひかりのかべ / トリックルーム
超安定のサポート役、トリックルームでのガチグマ、テツノカイナ、ドオーのサポートや光の壁、三日月の祈りでの全体のサポートがとても優秀だった。HBは水ウーラオスのタイプ強化系アイテム持ち水テラス雨下水流連打確定耐え、ガチグマのノーマルテラス根性空元気を95.25%耐え、HDはC特化ハバタクカミの眼鏡シャドーボールを確定耐えまで振っていたがHBはもっといい調整があったと思っています。サイドチェンジではなく光の壁を採用した理由はサイドチェンジ択が嫌という理由もありますが、マジカルシャイン、熱風、木枯らし嵐、地震といった範囲技は避けられないので壁を張って耐えていくことにしました。リフレクターか光の壁か悩みましたがウーラオスの確定急所がありリフレクターを貫通される点や特殊の高火力がきついので光の壁にしました。壁を張ることでテツノカイナの剣の舞の起点を作れることもいいポイントです。
フェアリーテラスタルは耐性優秀、ムーンフォースの火力補強が単純に強いので採用しました。
隠密マントは1番の目的は猫騙しの妨害を受けないことですが、氷柱落としの怯み、シャドーボールの特防ダウン、吹雪、フリーズドライの氷を引いたら負けということも回避できたこともあり、運要素をできる限り少なくできることがすごくよかったです。
選出率3位
テツノカイナ
特性：クォークチャージ
性格：いじっぱり
持ち物：ブーストエナジー
テラス：どく
実数値：230(4)-211(252+)-130(12)-49-117(228)-72(12)
技：ドレインパンチ / かみなりパンチ / れいとうパンチ / つるぎのまい
この構築の積みエース。剣の舞ドレインパンチで火力を出しつつ、回復して場に残りやすく、クレセリアのサポートも含めて優秀な積みエースです。HBは水ウーラオスのA特化水流連打を98.5%で2耐え調整です。ワイルドボルトではなく、かみなりパンチを採用している理由は反動ダメージが嫌ということ（後付け）と、持ち物が余ったブーストエナジーなので火力が足りるだろうという理由で採用、冷凍パンチはモロバレル、ランドロスに対する打点が欲しかったという理由で採用。相手が地面とゴーストどちらもいる時に一貫して打てるのも優秀でした。
毒テラスタルは突撃チョッキテツノカイナではないのでハバタクカミにフェアリー技を打たれるだけで辛く、フェアリー等倍テラスタルだと押し切られてしまうのことがよくあったのでフェアリー半減テラスタルの炎か鋼か毒がいいと考えました。炎テラスタルは水ウーラオスがきついのでよりきつくなるので毒か鋼のどちらかにしようと考えました。毒テラスタルよりも先に鋼テラスタルで対戦していたが、格闘、炎弱点が辛く、相手のテツノカイナやイーユイに不利をとってしまうので毒テラスタルに変えました。地面とエスパーが一貫してしまうのですが、エスパー技を使うポケモンが少ない、イエッサングレンアルマの数が少なくなっている、ランドロスをあまり見ないという理由で採用しました。
ブーストエナジーは、元々は威嚇対策でクリアチャームを採用していたのですが、あまり生きる場面が少なかった、火力が足りない場面が多くあった、ブーストエナジーが余っていたという理由で採用しました。H振りランドロスも威嚇込みでも冷凍パンチで高乱数一発（81.2%）だったり、壁構築に対してかなり強く出られるのもよかったです。
選出率4位
ガチグマ
特性：こんじょう
性格：ゆうかん
持ち物：かえんだま
テラス：みず
実数値：223(140)-211(252+)-140(116)-54-100-49
技：からげんき / じしん / ぶちかまし / まもる
高火力、高耐久で選出画面から圧をかけれるポケモン、大会で特によく当たったゴリランダーをほぼ確実に選出されるので、それの対策を初手に投げるということができるので存在しているだけで充分な活躍でした。HBはガチグマの根性空元気を火炎玉ダメージ込みで93.75%耐え、A特化ウーラオスのインファを81.25%耐えまで振っていますがもっと防御に振った方がよかったと思っています。ぶちかましの採用理由は味方を殴らない地面技が欲しかったので採用しました。相手にパーティにゴリランダーが入ってることが多く、水テラスタルな為なかなか出す機会がなかったがトリックルームがそこそこいたので対トリックルームパーティにはいい活躍をしてくれた。圧をかけるという形で活躍してくれたのでOKです。
水テラスタルはどちらの型のウーラオスでも水テラスタルが安定択になる、パオジアンに対して強いという理由で採用しました。
かえんだまは根性発動、他の状態異常にならないのが優秀なので採用しました。
*選出
・対ハバタクカミイーユイ
ガチグマ＋クレセリア
守る読みでガチグマを集中攻撃をされることがほとんどないのでトリックルーム、じしんをして相手を削ります。クレセリアが倒された場合は不意打ちでハバタクカミを落としに行きます。イーユイが気合いの襷だった場合は択になるのだけが辛いところです
・対パオジアンカイリュー
ハバタクカミ＋ウーラオス
一番警戒する並び、パオジアンカイリューを見た場合はハバタクカミが絶対選出となります。パオジアンの不意打ち＋カイリューのアクアジェットでハバタクカミが飛ばされることが結構ありますがその場合はテツノカイナを出してカイリューに冷凍パンチ打ったりしてなんとかします。裏にはクレセリア、テツノカイナを置くことが多いです。
・対トルネロス
ドオー＋ウーラオスorテツノカイナ
基本的にトルネロスを優先的に落としにいきます。クレセリアにちょうはつを打たれるのが嫌なのでウーラオスの場合はどれだけ耐久に振られていてもいいように手助け暗黒強打で、テツノカイナの場合はかみなりパンチでトルネロスを落としに行きます。隣にハバタクカミやウーラオスが並ぶことが多かったのでそれに対してドオーのあくびで流しに行きます。ちょうはつを入れられた場合は大分辛い展開になりますがテツノカイナでなんとかします。
・対トリックルームパーティ
ドオー＋ウーラオス
てだすけ暗黒強打で片方を落としたり、大きな削りをしたり、あくびで交代を促したり寝かせに行きます。ガチグマにはウーラオスやテツノカイナで殴りに行ったり、トリックルーム下ではガチグマで殴りに行ったりして処理します。モロバレルはガチグマ、テツノカイナで処理しに行きますが、一体以上の犠牲はあるものと考えて動きます。
*重いポケモン
モロバレル
キノコのほうしでの確定眠り、怒りの粉で攻撃を引き寄せゴツゴツメットに触れさせる動きがとても辛いです。また、素早さ種族値30で無振りで実数値が50、素早さを落としている型だとそれ未満の実数値で最遅ガチグマの素早さ実数値が49なのでガチグマがモロバレルよりも早いのか遅いのかがわからない点も厄介なところです。HBモロバレルの処理方法としては剣の舞を積んだテツノカイナの冷凍パンチ（104.9〜123.9%）、ガチグマのダブルダメージじしん×2（45.2〜53.3%乱数2発 33.9%）や空元気（84.5〜99.5%）＋他の攻撃、
ゴツゴツメットの場合気合いの襷が潰れてしまいますが手助け悪テラス暗黒強打（85.9〜101.3%）＋他の攻撃で倒しに行きます。
霊獣ランドロス
クレセリア以外には地面技の通りがよくクレセリアに対してや欠伸をされた時に蜻蛉返りが打てたりするのが辛いです。拘りスカーフ、拘り鉢巻、ゴツゴツメット、それ以外で対応が変わってくるのでそこも辛いところです。処理方法としては手助け悪テラス暗黒強打（H振りランドロスに対して117.3〜138.7%）挑発持ちは大分苦しい展開を強いられますが、挑発するターンに殴れるのでそれでなんとかすると言った感じです。
*最後に
最初に考えていた構築から変更に変更を重ねて最終的に入ってきたのがドオーだったのが熱かったです。ドオーの枠をカイリューにしたら結果残した強い方々が使っていた構築と同じになるという話は置いておいて、この構築はTODになることご割とあり、大会中2試合TODがあり、その後もTODが20試合に1試合程ありました。全部ドオーが残ってました...ドオーが好きな方はよければ参考、使用していただけると嬉しいです。元々シングルバトルをやっていてダブルバトルはインターネット大会であったらやるくらいだったのですが、pjcs2023予選からダブルを本格的にやり始めてここまで来れたので良かったです。来年はハワイを目指します！これまで対戦していただいた方、応援してくださった方本当にありがとうございました！
